機材を前に、コーヒー業界を盛り上げたいと語る高山健二代表=東京都世田谷区宮坂で
料理人として勤めたフレンチレストランで味の奥深さを知り、コーヒーで生計を立てようと志した。カフェで働きながら焙煎機メーカーにも通って学んだが、説明されたのは機械の基本的な操作方法程度。おいしい焙煎法を教えてくれる人はおらず、試行錯誤で自分の味を確立した。 「焙煎で壁にぶつかり、困っている人は他にもいるはず」。フランス語で「フクロウ焙煎研究所」と名付けた自分の店を構えて1年後、店の機材を使った焙煎のセミナーを始めた。◆800人近くがセミナーを受講
セミナーは2時間で1万8000円。受講後に豆代別、1回600円で店の焙煎機が使える。追加料金を払えば、温度や加熱時間のデータを取得し、次回以降に反映できる。 これまでに800人近くがセミナーを受講。30人ほどがシェアローストも経てカフェやコーヒー豆販売店として独立を果たした。「人を育てることで、自分も成長でき、ここまで商売を続けられた」と胸を張る。 当面の目標は、生豆の卸業者との連携強化。「コーヒーを愛する人との情報交換を密にし、業界全体を盛り上げたい」(鈴木太郎) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。