明治安田生命保険は1日、代理店への出向者などが契約者の個人情報を漏洩していたと発表した。2017年6月から21年11月の間に約8000件が漏洩していた。8月以降に社内でヒアリングやメールの情報解析するなど調査を実施した結果、判明した。

匿名化された氏名や保険の証券番号、契約している保険の種類などの情報が漏洩した。出向者が代理店での保険商品の販売動向データを明治安田生命に送信する際に、顧客の情報を削除しないまま送っていた。明治安田生命は「出向者を含めた情報管理教育の強化をはじめ再発防止策の徹底に取り組む」としている。

生命保険業界では代理店への出向者などからの情報漏洩が相次いでいる。損害保険業界で大規模な情報漏洩が明らかになり、生保でも調査を進める中で発覚している。金融庁は業界団体の生命保険協会を通じて、協会に加盟する各社に調査と報告を要請しており、各社は調査結果を報告していた。

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