東京ガスが25日発表した2024年3月期連結決算は、最終利益が前期比39・5%減の1699億円だった。暖冬の影響などで都市ガスや電力の販売量が減ったことが響いた。過去最高益だった前期からは大幅減益となったが、過去2番目の高水準を維持した。
都市ガス事業は家庭向け販売量が2・8%減、発電用など工業向けが20・1%減。電力事業は26・0%減だった。
25年3月期の最終利益は前期比52・9%減の800億円を見込む。24年3月期には都市ガスの原料となる液化天然ガス(LNG)の価格下落による利益の押し上げ効果があったが、25年3月期にはなくなるためという。
東京都内で記者会見した南琢最高財務責任者(CFO)は、外国為替市場の円安ドル高進行について「ここまで(円安が)進んだ状態は想定していない」と警戒。業績への影響としては、LNGの輸入価格が上がる一方、海外事業の売り上げ増につながると述べた。
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