関西電力美浜原発構内を視察するIAEAチームのメンバー=17日、福井県美浜町(関西電力提供)

原子力発電所の長期運転を支援する国際原子力機関(IAEA)のプログラム「SALTO」のチームが25日、40年を超えて営業運転している関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の安全性を評価する調査を終えた。チームは「大半はIAEAの安全基準を満たしている」とし、長期運転のための点検や改善工事のさらなる実施を提言した。

関電によると、IAEAの原子力安全担当官でチームリーダーのマルティン・マルチェナ氏が非公開の会合で講評し、これまで設備ごとに個別に行ってきた経年劣化管理を体系化して包括的に整理するよう提案。2年後をめどに、関電の対応状況を再調査する。

関電は「調査で得られた知見を反映していくことで、原発の安全性、信頼性の向上に取り組む」としている。

チームは関電が招聘(しょうへい)し、16日から調査していた。機械設備の経年劣化の管理状況や、組織・体制など6分野について調べるため、原発構内の視察や聞き取りを行った。

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