ひろぎんホールディングス(HD)は25日、一部の個人顧客の完済状況といった信用情報が登録されていなかったと発表した。社内調査で8月に発覚し、件数は広島銀行とクレジットカード子会社の分を合わせて1081件。該当する顧客は新たに借り入れができないなどの影響を受けた可能性がある。

広島銀行では一部のクレジットカード会員のうち、長期間の支払い遅延で退会した後に完済した顧客の完済状況が登録できていなかった。クレカ子会社のひろぎんクレジットサービスでは、ローン契約した顧客のうち、保証会社が代わりに支払った後に完済や償却に至った事例で信用情報が更新できていなかった。

広島銀行は信用情報機関と連携して今後速やかに登録を開始する。ひろぎんクレジットサービスは10月中にすべての登録の更新を完了した。いずれも信用情報機関へデータ送信する際の事務作業でミスが生じたという。

ひろぎんHDは「二度と同じことが起きないよう再発防止に取り組む」としている。同社は調査を継続しており、全ての調査が終わり次第、12月ごろをめどに該当する顧客に対して郵送などで個別に通知する。

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