ちゅうぎんフィナンシャルグループ(FG)は若者向けのブランドCMを作成し、21日に試写会を開いた。11月から放送を始める。キャッシュレス化が進み、窓口やATMで銀行と接する機会が減っているため、イメージ戦略の重要性は増しているという。CMを浸透させ、若者が長期的な視野でファンになることを狙う。

岡山出身の映像作家・板谷勇飛氏(23)のチームが動画を作成した。CGを駆使し、冒頭では70年ほど前の本店の画像から街並みが移り変わっていく様子を表現する。板谷氏は「実際に変化している部分を伝えたい。過去と未来の壮大さを見せつけたうえで実際に日々奮闘する銀行員を描く」と狙いを語った。

CMを制作した理由について、ちゅうぎんFGは「お客さんと会えない業界になってきているのにどうやってイメージ戦略をやるのか。コストがかかってもやる必要がある」(経営企画部)と強調する。銀行との接点が減ったため、取り組みや変化を知ってもらう機会も限られ、企業イメージのランキングでも満足のいく結果が得られなかったという。

ちゅうぎんFGは今後、ターゲットの年齢層を広げ、最終的に全世代に訴求するブランド戦略を展開することを視野に入れる。

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