常陽銀行は、水戸第一高校(水戸市)で1年生約240人を対象に金融犯罪や資産形成について授業を実施した。7月に茨城県教育委員会と県内5つの金融機関で結んだ金融教育の連携協定に基づく初の取り組み。今後、県内の高校や中学校で同様の金融教育講座を展開していく。
講師を務めた常陽銀コンプライアンス法務室の中島伸彰主任調査役はSNSを悪用した投資・ロマンス詐欺の現状や若い世代に預金口座の売買や譲渡を持ち掛ける手口などを紹介。「若い人の口座凍結が増えている。凍結されれば、二度と銀行で口座が作れない可能性もある。今持っている口座を大切に使ってほしい」と呼びかけた。
資産形成について、常陽産業研究所の尾家啓之チーフエコノミストは、預金や株式投資を例に、リターンとリスクの関係を説明した。「お金とは一生縁を切るわけにはいかない。金融機関など専門家の意見を聞きながら、最後は自分で判断する力をつけてほしい」と話した。
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