【北京=三塚聖平】中国・北京市で25日、世界有数の自動車展示会である「北京国際モーターショー」が開幕した。世界最大の自動車市場である中国では、電気自動車(EV)の販売が急速に拡大している。日本勢を含む国内外のメーカーがEVの新モデルを公開する。
日本からはトヨタ自動車やホンダ、日産自動車などが出展する。中国市場でEVの販売が伸びる中、日系メーカーもEVの新商品投入を急いでいる。
ホンダは、中国市場で新たに投入するEVの「燁(イエ)」シリーズを出展する。今年末にシリーズ第1弾を投入し、2027年までに計6車種の発売を計画している。
中国勢ではEV最大手の比亜迪(BYD)のほか、3月にEVに参入したばかりのスマートフォン大手の小米科技(シャオミ)といった新興メーカーが出展する。
会期は5月4日まで。北京モーターショーは、上海市で開かれる「上海国際モーターショー」との隔年開催。2022年は新型コロナウイルスの感染拡大により中止しており、北京での開催は20年以来、4年ぶりとなる。
中国自動車工業協会によると23年の新車販売台数は前年比12%増の3009万4千台で、史上初めて3千万台を突破した。中国政府の後押しを受けてEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などからなる「新エネルギー車」の販売が伸びたことが牽引(けんいん)し、15年連続で世界最大の自動車市場となっている。
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