セミナーの講師はブラックロック・ジャパンの地口祐一氏が務めた(18日、大阪市)

信金中央金庫大阪支店は18日、近畿地区信用金庫協会とともに関西の信金職員向けに資金運用に関するセミナーを開催した。有価証券運用の重要性が増す中、世界最大の資産運用会社である米ブラックロックを招き、市場動向や投資戦略などを指南した。

セミナーには関西2府4県の21信金から41人が参加し、ブラックロック・ジャパンの地口祐一チーフ・インベストメント・ストラテジストが講師を務めた。米国の金融政策について、地口氏は「物価上昇率は2%の水準まで低下することは難しい」とし、「利下げのペースは緩やかになるだろう」との見方を示した。

信金中金大阪支店の関口育男支店長は「金利の上昇局面を経験した人は少なく、業界全体として運用の知識やノウハウを身につける必要がある」と訴えた。

近畿地区信金協会の高橋知史会長(大阪シティ信金理事長)も「これまでは長期安定運用として債券に投資するところが多かった」としつつ、「傾斜しすぎるのはよくないが、今後は株式やオルタナティブ(代替)資産などへの投資も必要になるだろう」と話した。

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