アコムは八十二銀行と長野銀行が保有する10万件超の個人情報を誤って社内に送信していた

アコムは16日、長野県の八十二銀行に出向していた社員が取得した個人情報を誤ってアコムに送信したと発表した。八十二銀行と子会社の長野銀行が持つ計10万件を超す情報を、顧客の同意を得ずにアコムに送っていた。外部への漏洩は確認されていないという。

誤送信されたのは、八十二銀行で預金取引のある顧客の氏名や電話番号など10万4523件と長野銀行のカードローン契約者の氏名や借入残高など1828件の個人情報。

アコムは八十二銀のカードローンで支払いが延滞した際などの保証業務を担っていた。誤って受信した両行の個人情報を使った営業活動はなかったという。

八十二銀行と長野銀行は2026年1月に合併を予定している。長野銀行が提供するカードローンを八十二銀行に移行する手続きを進めていた。アコムは2行と機密保持契約を結んだ上で、出向者に移行業務を担当させていた。出向者は契約上問題ない情報送信だと誤認していたという。

アコムは再発防止策として、従業員に今回の事例を踏まえた注意喚起を進める。個人情報の取り扱いに関する新たな研修体制も整える。

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