伊藤忠商事がアジアでのライセンスを獲得した人気キャラクター「おぱんちゅうさぎ」(伊藤忠提供)
伊藤忠商事は16日、アニメやゲームといったコンテンツ産業でキャラクターを商品化する権利(ライセンス)ビジネスを拡大し、5年後に関連商品などの流通総額を年1千億円規模に広げることを目指す方針を明らかにした。若者を中心に「ちいかわ」と並ぶ人気のキャラクター「おぱんちゅうさぎ」の日本と韓国を除くアジアでの独占ライセンスを取得。大手商社の海外展開力を生かして日本の有力コンテンツを売り込む。 おぱんちゅうさぎはイラストレーター「可哀想に!」さんが交流サイト(SNS)で発信し、広まった。体がピンク色で、うるうるした目とパンツ一丁の姿が特徴。今年、就職活動サイトなどを運営するマイナビの調査で10代女子の人気キャラクターランキング1位になっている。 伊藤忠は2021年、香港にキャラクターライセンス事業を展開する合弁会社を設立。「ムーミン」のライセンスを得て中国や東南アジアでグッズ販売などを行ってきたが、一層のビジネス拡大を目指しておぱんちゅうさぎの権利を獲得した。まずは26年に流通総額500億円を目指す。
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