新潟県内が地盤の第四北越銀行と大光銀行が相次ぎ、県内企業のサステナブル経営を支援するための融資をする。環境や社会・経済課題の解決を目指す企業を対象にした融資「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)」を活用する。融資を通じ、持続可能な社会の実現に取り組む。
第四北越銀はみずほ銀行などとのシンジケートローン方式で、福田組にPIFを実施する。50億円のコミットメントライン(融資枠)を設定した。
実施にあたり福田組は自社で設計・施工する案件のうち、環境に配慮した「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)」「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」の竣工を合わせて年2件以上維持する。2030年12月期までに温暖化ガスの総排出量を23年比で30%削減し、25年12月期までに男性労働者の育児休業取得率80%以上などの目標を掲げた。
大光銀は商工組合中央金庫と協調し、住宅建設などのアサヒアレックスホールディングス(HD、新潟市)に運転資金として計2億5000万円を融資するPIFの契約を結んだ。アサヒアレックスHDは30年度までに戸建て住宅での太陽光発電システム設置割合を85%にし、30年度の社員給与を22年度比で平均15%ベースアップするなどの目標を立てた。
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