エリオットはサウスウエスト株の約11%相当を保有=ロイター

【ニューヨーク=竹内弘文】米有力アクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントは14日、米格安航空会社(LCC)のサウスウエスト航空に対し、12月10日に臨時株主総会を開催するよう要請したと明らかにした。別の航空会社の元経営幹部など、自身の推薦する独立取締役候補8人の選任を求め、委任状争奪戦を始める。

エリオットはサウスウエスト株の発行済み株式数の約11%、約20億ドル(約3000億円)相当の株式を、デリバティブ(金融派生商品)契約などを通じて実質的に保有している。6月に経営陣の入れ替えや事業戦略の見直しを迫るキャンペーンを開始した。

エリオットが選任を求める取締役候補には、アイルランドLCCのライアンエアーで副最高経営責任者(CEO)を務めたマイケル・コーリー氏、米LCCバージンアメリカ(現アラスカ航空)の元CEOのデイビッド・カッシュ氏などが含まれる。

ブルームバーグ通信によると、エリオットの委任状争奪戦は2017年にアルミ大手アルコニックを対象に実施して以来となる。14日の米株式市場では米東部時間午前10時時点でサウスウエスト株は前週末より0.5%程度下げて推移している。

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