2025年大阪・関西万博は開幕まで半年となる13日から来場予約が始まる。海外パビリオン建設が遅れ、内装工事など一部は未完成での開幕も想定される。赤字回避には約2820万人とした入場者目標の達成が鍵だが、目玉の一つ「空飛ぶクルマ」は、客を乗せて飛行する計画を全事業者が断念。機運醸成が課題となる中、準備は運営に軸足を移す。  目標入場者数は、05年愛知万博の1・3倍。日本国際博覧会協会の十倉雅和会長は「できれば黒字を稼いで、次の万博に還元していきたい」とした。会場整備費は当初想定の1・9倍の2350億円に膨張、会場運営費も当初予定の1・4倍となる1160億円に上振れした。  集客の目玉には火星由来の隕石「火星の石」もあるが、展示の全容は見えていない。万博協会のホームページに外観が載っているのは出展する47カ国のうち半分程度にとどまる。  運営費の大半はチケットの収入で賄われる。前売りは6日にようやく目標販売枚数の半分を超えたが、売れ行きには「一抹の不安がある」(財界幹部)との声も出ている。


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