【ニューデリー共同】インド大手財閥タタ・グループの持ち株会社タタ・サンズのラタン・タタ名誉会長が9日死去した。86歳。死因は不明。同社が発表した。 1937年、タタ・グループ創業者のひ孫として西部ムンバイに生まれた。米コーネル大卒業後、60年代前半にインドに戻り鉄鋼のタタ・スチールの工場で操業管理の仕事からキャリアを開始した。 91年、おじが退任した後を継ぎタタ・サンズ会長に就任。2007年に欧州の鉄鋼メーカー、08年には英高級車ブランドのジャガーとランド・ローバーといった大型買収に相次ぎ成功するなどして世界的な企業へと押し上げ、12年に退任した。日印の経済関係の強化に寄与したとして、12年4月に旭日大綬章を受賞した。 インドのモディ首相は「先見の明のあるビジネスリーダーであり、インドで最も古く名声のある企業で指導力を発揮した」とX(旧ツイッター)に投稿し、死去を悼んだ。
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