11日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=153円32銭と1990年6月以来、約34年ぶりの円安ドル高水準を付けた。米長期金利が上昇したため、運用に有利なドルを買って円を売る動きが優勢となった。

午後5時現在は、前日比10銭円安ドル高の1ドル=153円24~34銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1・0721~31ドル、164円34~44銭。

朝方発表された3月の米卸売物価指数は、モノとサービスを合わせた総合指数の前年同月比上昇率が11カ月ぶりの大きさとなった。インフレの根強さが示されたことで米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ開始観測が後退し、日米金利差が当面開いた状況が続くとの見方が広がった。

一方、日本政府・日銀の為替介入への警戒感も強く、値動きは限られた。(共同)

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