東京都稲城市は24日、きらぼし銀行の旧支店で現在はATMコーナーのみで営業している同行の稲城向陽台出張所を市の地域包括支援センターとして使用すると発表した。高齢者の健康・生活相談や介護予防などを担う既存の支援センターが高齢化の進展で手狭になっており、店舗の移転統合を進めるきらぼし銀行の旧支店建物を活用する。
市は「稲城市地域包括支援センターこうようだい」を近隣から移転し6月1日に開所する予定。平屋建てで室内スペースは従来の約4倍になる。「ついたてがあるレイアウトで利用者のプライバシーを守れる」(高橋勝浩市長)。施設運営は在宅介護サービスのアースサポート(東京・渋谷)が引き続き担当する。
きらぼし銀行は2023年8月、稲城向陽台支店をJR稲城長沼駅から近い稲城支店に移転統合した。市側に建物の有効活用を申し入れ、支援センターの移転が実現した。同市などとの連携協定の締結式に出席した東京きらぼしフィナンシャルグループの渡辺寿信社長(きらぼし銀行頭取)は「地域に貢献できてよかった」と話した。
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