GMOあおぞらネット銀行で30日発生した一括振り込みの誤送金で、約5000万円多く振り込んだ法人口座があることが分かった。必要以上の金額がなくなり残高不足に陥った口座もあるもようだ。同行は1日午前に送金元への返金を完了した。今後は受取人からの返金を求めていく。

同行は送金元への返金の総額や誤送金のあった件数を明らかにしていない。一括振込の合計金額を個別口座に振り込むミスが複数発生した。例えば6人に合計1000万円を振り込むべきところ、それぞれに合計額を送金してしまい、送金元からは6000万円がなくなる事例があった。

必要以上の金額がなくなった送金元の口座への返金は、1日午前8時までに完了した。ミスがあった一括振り込みは1日中に正しい内容で改めて振り込みをする方針。誤送金の際と、再振り込みの振込手数料は同行が負担する。

今後は誤送金先の口座からの返金を進めていく。受け取った銀行に返金を依頼し、受取人の口座から出金する手続きをとる。

同行では30日午前から一括振り込みの遅延が発生していた。遅延は同日夕方に解消したが、遅延した取引の一部に誤送金があることが遅延解消後に判明した。システムの復旧作業中にミスがあった可能性があるという。

法人から個人の振り込みのほか、法人間でも同様の誤送金が発生したという。月末で振り込み件数が多かったことが遅延の一因になったとみられる。

同行は約15万の法人口座を持つ。中小企業やスタートアップ企業といった顧客を多く抱える。

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