万博期間中の交通混雑抑制に向け、時差通勤や在宅勤務の試行実施を呼びかける大阪メトロ車両内のポスター

 2025年大阪・関西万博期間中の交通混雑抑制に向け、大阪府と大阪市が時差通勤や在宅勤務の試行実施への協力を府民と経済界に呼びかけている。「交通需要マネジメント(TDM)」と呼ばれる取り組みで、30日からの5日間、万博会場やアクセスルートとなる地下鉄路線周辺を対象とする。大規模な試行で効果を検証し、開幕後の本格実施につなげる考えだ。  TDMは大規模イベントの際に日常の行動を変えて、交通の発生を減らす考え方。21年の東京五輪・パラリンピックでも導入された。主に(1)時差通勤(2)在宅勤務(3)経路の迂回(4)イベント開催日時や場所の変更(5)物流ルートの一括化や納期の調整―により、周辺の交通量抑制を目指す。  万博への来場者は多い時で1日当たり22万人超とされ、地下鉄や主要駅からのシャトルバスが主な交通手段となる。府市は8月、関西の経済界関係者らに試行計画を説明。混雑が予想される午前中、会場となる大阪市の人工島・夢洲に直結する大阪メトロ中央線や会場周辺道路の利用を避けるよう呼びかけた。


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