首相官邸(矢島康弘撮影)

政府は23日、能登半島地震からの復旧・復興に向けた支援のため、令和6年度の予備費から1389億円を支出することを閣議決定した。被災者の生活再建の財源などに充てる。同日開かれた能登半島地震の復旧・復興支援本部会合で、被災した能越自動車道について、7月末をめどに、被害が大きい能登大橋付近を除き、対面通行を確保する方針を示した。

能越自動車道は、能登半島北部へ向かう主要道路。夏休み前のアクセス向上で、復旧・復興事業の加速化が期待される。大規模な土砂崩れが発生した能登大橋付近は、7月末以降も当面は片側交互通行にする。

岸田文雄首相は「被災地の声にしっかりと寄り添い復旧・復興を全面的にバックアップしていく」と強調。被災自治体を支援する「復興基金」について、石川県の方針に合わせ6月めどの創設に向けて取り組むよう指示した。財源や規模など詳細は、今後詰める。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。