群馬県信用保証協会は10月から新たな保証制度を始める。国が都道府県に置く中小企業活性化協議会の「早期経営改善計画策定支援」の利用などを条件に、企業が負担する保証料率を通常(0.45〜1.9%)より1割引き下げる。仕入れ価格の高騰や人手不足などに悩む中小企業の資金繰り支援とともに経営改善を後押しする。

制度名は「未来挑戦応援保証制度(Gアップ保証)」。「過去に金融機関の合意形成を伴う経営改善計画を策定したことがないこと」や「直近決算が債務超過でないこと」なども条件とする。保証限度額は8000万円以内(直近決算の平均月商の2カ月分以内)で、保証期間は13年以内(返済据え置き期間3年以内)。

同協会によるとこうした保証制度は全国初。保証推進課の担当者は「これまでの制度は経営改善計画が策定されてから保証実行となるケースが多かった。今回は計画づくりに着手する段階で受けられる。資金が必要なタイミングで制度を提案し、自社の健康診断のような感覚で経営改善に取りかかってもらいたい」とする。

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