起工式でくわ入れを行う日本とカタールの関係者=23日、大阪市此花区

2025年大阪・関西万博に出展するカタールのパビリオンの起工式が23日、会場予定地の夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で行われた。同国の伝統船をイメージしたアーチが美しい外観で、内装を含め来年2月末に完成することを目標としている。

パビリオンは出展国が独自に建てる「タイプA」で、24日にも本格的に着工する。大きなテーマは「サステナビリティー(持続可能性)」で経済や観光、事業の投資など3項目を中心にした展示を行い、カタールの文化や理念を発信する。デザインは建築家の隅研吾氏が手がけ、カタールの伝統的な木造帆船「ダウ船」をモチーフとした。施工は前田建設工業(東京)が担当する。

23日行われた起工式では、カタールや日本の関係者がくわ入れを行うなどして工事の無事を記念した。ジャベール・ジャラッラ・アル・マリ駐日大使は万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に触れ、「カタールの国家ビジョンと共鳴している」と強調。「活気に満ちた空間の道を切り開いていく。文化が絡み合い、人類が繁栄する未来の橋をかけようではないか」と意気込みを語った。(清水更沙)

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