筑邦銀行の西福岡支店は学生マンションの下にある(9日、福岡市)

筑邦銀行は9日、九州大学伊都キャンパス(福岡市)の周辺地区で「西福岡支店」(同市)を開業した。「姪浜支店」として営業していた店舗を西へ移すとともに、店名も変更した。同地区は再開発が盛んで企業やファミリー層、学生らの増加を見込める。成長エリアに拠点を置いて建設業や個人の住宅ローンといった需要を開拓する。

新店舗はJR九大学研都市駅から徒歩13分の場所にある。最寄り駅は旧店舗があったJR姪浜駅より西へ3駅移った。店舗番号や顧客の口座番号は移転後も変わらない。

開業式典に出席した筑邦銀行の鶴久博幸頭取(右端)や、西日本新聞ビルディングの田川大介社長(中央)=9日、福岡市

店舗は西日本新聞ビルディング(同市)が手掛けた学生マンションの1階にあり、行員や事務員15人で営業する。ブースや応接室のほか、十数人規模のセミナーなどを開ける部屋も設けた。筑邦銀の鶴久博幸頭取は「学生マンションの下という強みも生かして、色々な相談をしてもらえるような店舗にしたい」と話す。

九大周辺では建設や不動産関連の資金需要が活発で、旧姪浜支店では貸出金残高が直近の2年ほどで倍増したという。近隣では西日本シティ銀行も2023年10月に「伊都支店」(同市)を新規開業している。

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