会談後、JR東海の丹羽俊介社長(左)と握手を交わす長野県の阿部守一知事=22日午後、県庁(石毛紀行撮影)

長野県の阿部守一知事が22日、JR東海の丹羽俊介社長と長野県庁で会談し、「リニア(中央新幹線)の開業時期が遅れると地域は大きな影響を受ける。開業前後の地域振興に協力をいただきたい。リニア駅を生かすため、ぜひ1時間に複数本の停車をお願いしたい」と述べ、リニアの早期開業とリニア駅を生かした地域振興への協力を求めた。

JR東海がリニア中央新幹線・品川-名古屋間の開業時期について、静岡工区の着工見通しが立たないことから令和9年開業を断念したことを受け、トップ会談が設定された。

阿部知事は、開業時期と工期について早期の明示、工事の安全確保、地域とのコミュニケーションの強化、環境対策への対応、リニア駅の開業を見据えた伊那谷地域の振興への協力などを、丹羽社長に要望した。

丹羽社長は「心配をおかけして申し訳ない。現状では新たな時期は見通せない状況。地域の方とのコミュニケーションを大切にしながら取り組んでいきたい。方向を一にして地域の広域的な発展に力を尽くしていきたい」と述べた。

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