みずほ銀行などみずほフィナンシャルグループ(FG)の3社が千葉興業銀行株の保有比率を17.8%まで増やしたことが、29日わかった。みずほ銀などが関東財務局に提出した変更報告書で判明した。前回報告時の保有割合は16.8%だった。みずほ銀は持ち合い解消を急いでいて千葉興銀は23年に持ち分法適用会社から外れたが、保有比率を再び増やした形だ。

みずほ銀は千葉興銀株の保有比率を11.3%から11.5%に増やす。保有目的は「発行会社の要請に応え、かつ取引関係の強化を図るもの」としている。

千葉興銀がバブル経済の崩壊で業績が低迷した際、みずほ銀が全面的に協力体制を敷くなど両行は縁が深い。それでも金融機関を中心に政策投資目的の保有株を減らす動きが続くなか、あえて増やすのは異例といえる。

千葉興銀株をめぐっては地方銀行への投資に特化したファンドを運用するありあけキャピタル(東京・中央)が、18.2%まで保有比率を増やしたことが判明している。

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