東京電力福島第1原発事故の被災地、福島県双葉町に工場を構える岐阜県の繊維会社「浅野撚糸(ねんし)」は27日、福島発の新技術で開発した糸を使った高品質タオル「わたのはな」を発売する。

福島発の新技術を使ったタオルの特長を説明する浅野撚糸の浅野宏介専務=東京都港区南青山で

 開発に成功した「超無撚糸」は、丈夫さは維持しつつ繊維の柔らかさを実現したタイプ。この風合いを実現できる最新鋭の機械を工場に設置。工場の地下240メートルからくみ上げた井戸水も糸の質感を決める工程に適しており、量産が可能となった。  超無撚糸のタオルは、撚(よ)り数や糸の太さなどで8種類。国内やベトナムの協力会社が織った。2420~4400円。  26日には、東京都港区のアンテナショップ「スーパーゼロラボ」で商品説明会を開いた。浅野宏介専務は「半分の面積で従来のタオルと同じ吸水効果があり、経済的。性能に自信を持って売り出し、双葉町のさらなる復興にもつなげたい」と語った。  「わたのはな」の都内販売先は、スーパーゼロラボと中央区の「日本橋ふくしま館」。店頭にある商品は9月末までは半額で購入できる。(鈴木太郎) 

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