米株価指数は最高値に迫る(写真はニューヨーク証券取引所)=AP

【ニューヨーク=竹内弘文】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一時前日比500ドル弱上昇し、取引時間中の値ではあるが、7月17日に付けた史上最高値(4万1198ドル、終値ベース)を上回った。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が23日の講演で9月利下げ開始をほぼ明言したことで、リスク資産の株を買う動きが広がった。

利下げ観測の高まりを背景に、主要通貨に対して米ドル安が進んだ。対円では1ドル=一時144円台半ばと、講演前に比べて2円程度円高・ドル安が進行した。対ユーロでは1ユーロ=1.119ドル近辺と2023年7月以来のドル安・ユーロ高水準を付ける場面があった。

日米や米欧の金利差縮小観測がドル安につながった。米国債利回りは各年限で低下(債券価格は上昇)した。金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは3.92%程度まで低下した。

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