イスラム教徒(ムスリム)向けの情報配信会社「ハラルナビ」(東京)の調査で、ムスリムの間で北海道、沖縄など地方への訪日旅行の関心が高いことが分かった。ムスリムは旅先で食事面などイスラム教の戒律に触れる不安が強く、観光振興に向け、地方の環境整備が求められそうだ。  調査は7月に日本に関心があるマレーシア人ムスリム564人を対象に、インターネットで実施した。大都市以外の地方都市、農村部への訪日旅行について「とても興味がある」とする回答が78・9%に上った。  日本の旅行先で興味がある地域(複数回答)は、首位が東京(86・9%)、2位は大阪(83・3%)、3位は京都(82・1%)と、外国人訪日客に人気の定番観光地が上位を占めた。  ただ、北海道(73・0%)が4位とトップ3に肉薄。5位以下には沖縄(57・8%)、福岡(51・1%)、広島(41・3%)などが続き、旅行先が広がる兆しがうかがえた。  不安な点(複数回答)は「言語の壁」(55・9%)が最も多く、「ハラル食品の入手」(49・8%)が続いた。(NNA=共同)


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