ショーグン・ピッチの授賞式(17日、静岡県三島市)

静岡県三島市の起業家支援施設「LtGスタートアップスタジオ」は新興企業がビジネスプランを競う「SHOGUN PITCH(ショーグン・ピッチ)」の最終選考を17日に同市内で開いた。登壇した6社から、飲食店などの海外展開を後押しする東京の企業が最優秀賞に選ばれ、賞金100万円を受け取った。

最優秀賞を受賞したのは小売店や美容室などの英国進出を後押しし、三島―英ロンドン間の経済交流まで深める事業案を披露したOmiisay(オミセ、東京・世田谷)。うなぎ店など三島の名店のロンドン進出支援などを今後視野に入れる。

ショーグン・ピッチは2022年8月から約半年ごとに開き今回が5回目。静岡県外からの応募も複数あり、6社が選考を通過していた。優秀賞は国産の銘木を使い自宅でも香り高い酒を楽しめる酒ハックプロジェクト(浜松市)、審査員特別賞には再生可能エネルギーの需給バランスの均衡を目指すFlying Duck(三島市)が選ばれた。

大会を主催する加和太建設(三島市)の河田亮一社長は「どの地域にも必要なアイデアで、三島から好事例を作ってほしい」と事業の進展に期待を示した。

しずおかFGの投資会社である静岡キャピタルが出資先を決める企画も併せて実施した。3月の前回大会で選んだ3社への約半年間の伴走支援を経て、デジタル技術を使い漫画の海外展開を後押しするSamaria(東京・新宿)が出資の「検討継続」になった。9月にも投資の可否や出資額を最終判断する。

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