西日本シティ銀行と長崎銀行を傘下に持つ西日本フィナンシャルホールディングス(FH)が5日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比21%増の103億円だった。法人向けの事業性融資や個人の住宅ローンなどが好調に推移し、2行の資金利益は単純合算で18%増の257億円に伸びた。

本業のもうけを示すコア業務純益(除く投資信託解約損益)は2行合算で14%増の93億円だった。役務取引等利益は前年同期に大口の法人取引があった反動で30億円と7%減ったが、金融商品販売は好調だったうえに資金需要の増加もあり、全体は増益だった。

連結の信用コストは4億5000万円と前年同期より2億9400万円増えた。人手不足や原材料高による取引先の業況悪化に備えている。一方で西日本FHは「通期で想定した信用コストの75億円に比べると低水準にとどまった」と話す。

25年3月期の業績見通しは据え置いた。純利益は前期比15%増の270億円を見込む。

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