HSBCホールディングス

【ロンドン=大西康平】英金融大手HSBCホールディングスが31日発表した2024年4〜6月期決算は、純利益が前年同期比4%減の64億300万ドル(約9600億円)だった。フランスやカナダでの事業売却の影響で収益が目減りした。30億ドルを上限とする自社株買いも発表した。

純金利収入は11%減の82億5800万ドルだった。預貸の利ざやを示す純金利マージンが1.72%から1.62%へ縮小した。純手数料収入は30億5400万ドルと1%減った。

貸倒引当金など融資の焦げ付きに備えて計上する予想信用損失は3億ドルと、前年同期の9億ドルから減った。中国の商業用不動産に対する引き当てが少なくなった。

9月に退任するノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は「インフレ率の低下で中央銀行は利下げに踏み切っている。成長市場への投資やコスト抑制により、低金利環境でも魅力的な収益を出せると確信している」とコメントした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。