財務省は31日、為替介入などのために設けている外国為替資金特別会計の23年度の剰余金が3兆8883億円になったと発表した。07年度以来の過去2番目の水準。一部は防衛費の財源とした。円安や海外での金利の上昇で保有する外国債券などの利子収入が増えたことで、想定より4976億円上振れた。  外為特会の剰余金のうち、2兆133億円は既に24年度一般会計に繰り入れた。政府はうち約8千億円を防衛財源に活用することを決めている。剰余金の上振れ分は今後使い道を検討する。  政府は防衛力強化の財源を確保するため増税を検討しているが、外為特会の繰り入れが増えれば、財源を巡る議論にも影響しそうだ。


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