第四北越フィナンシャルグループ(FG)は26日、2025年3月期の配当予想を修正し、年間配を実質180円と前期から同35円上乗せすると発表した。実質増配により、2027年3月期までに達成するとしていた「配当性向35%程度」を前倒しして実現する。併せて今期中に自社株買いを実施して株主還元率を約40%とし、株式分割もして個人投資家などがより投資しやすい環境を整備する。

株式分割については9月30日を基準日に、現在の1株を2株に分割する。配当については中間配当を90円(前期は記念配5円を含む70円)にし、期末配当は45円(前期は記念配5円を含む75円)を予定する。株式分割を考慮すると、期末分は実質的に90円となる。自社株買いは8月15日から12月24日を取得期間に、上限40万株で普通株式を買い取る。取得価格の総額は12億円(上限)とする。

同FGが26日発表した2024年4〜9月期の連結業績予想では、純利益を前年同期比3%増の142億円に上方修正した。傘下の第四北越銀行の単体予想も税引き利益が17%増の123億円に修正した。同行の貸出金利息や有価証券利息配当金の増加などが寄与し、4〜9月期としては同FG設立以降で最高益水準になる見通しとした。

併せて26日発表した同年4〜6月決算は、FGの連結純利益が1%減の107億円となった。前年同期に子会社再編に伴う負ののれん発生益などを計上したため減益となったが、これを除いた実質ベースでは14%の増益になるという。第四北越銀の本業のもうけを示すコア業務純益(単体、投資信託解約損益を除く)は45%増の97億円だった。

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