TSMCのロゴ=2022年12月、台湾・台南(ロイター=共同)

半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が18日発表した2024年1~3月期決算は、最終利益が前年同期比8・9%増の2254億台湾元(約1兆円)だった。売上高も16・5%増加し5926億台湾元となった。

人工知能(AI)向けの需要拡大などを受けた半導体市況の回復基調を反映し、4四半期ぶりに増収増益となり、売上高、最終利益とも1~3月期としては最高額だった。

黄仁昭・最高財務責任者(CFO)は、同社の回路線幅3ナノメートル(ナノは10億分の1)や5ナノメートル相当の先端技術品に対する需要が根強いと指摘。4~6月期のドルベースの売上高は前期比で約6%増えるとの見通しを示した。黄氏は、3日に発生した台湾東部沖地震では3日以内に生産設備を復旧させたと説明し、停電や生産施設への被害もなかったと強調。製造途中の一部基板が損傷したが、4~6月期への影響はわずかにとどまると述べた。(共同)

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