記者会見する東北財務局の太田原局長(22日、仙台市)

東北財務局の太田原和房局長は22日、仙台市内で着任後初めての記者会見を開いた。公的資金200億円の返済期限の延長を国側と協議するきらやか銀行を巡り「金融庁と東北財務局が連携して同行の経営強化計画に基づく取り組みをモニタリングしていきたい」と話した。

太田原氏は「きらやか銀は与信関係費用の前倒しで、貸倒引当金を積んで赤字が発生した。経営強化計画が金融庁宛てに提出されている。金融庁と適切に対応したい」と述べた。

きらやか銀を傘下に収めるじもとホールディングス(HD)は国が議決権の63%を占めており、事実上「国有化」状態にある。きらやか銀の赤字拡大に伴い、じもとHDは2024年3月期に赤字を計上して国に発行する優先株を無配としたため、6月の株主総会から国に議決権が生じた。

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