日米欧の先進7カ国(G7)は17日(日本時間18日)、米首都ワシントンで財務相・中央銀行総裁会議を開いた。イスラエルを攻撃したイランに対する経済制裁の是非を協議。鈴木俊一財務相は急速な円安ドル高に懸念を表明する可能性がある。G7に続き、中国や韓国などを加えた20カ国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議が開幕する。
G7はイタリアが議長国を務め、日本から鈴木氏と日本銀行の植田和男総裁が出席。ウクライナ侵攻を続けるロシアへの制裁強化やウクライナの復興支援も議題とした。イランを巡っては、イエレン米財務長官が16日の記者会見で「数日中に制裁が科されることを期待している」と発言した。
一方、日本政府内には、過度な円安は輸入品の値上がりを通じて物価高を長引かせ、景気の足を引っ張るとの懸念がある。鈴木氏は16日の会見で円安に触れ、一連の会議で「日本の立場を伝える。議題にならなくても話題にはなると思う」と話した。(共同)
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