日銀の野口旭審議委員は18日、今後の利上げや国債購入額の調整について「情勢を慎重に見極めつつ行われることになる」との考えを示した。利上げは「他の主要中央銀行の最近の例とは比較にならないほどゆっくりとしたものになる」として急がない考えを示した。
佐賀市で開いた金融経済懇談会で講演した。日銀は3月の金融政策決定会合でマイナス金利政策と長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の同時撤廃を決めたが、野口氏は反対票を投じた。
反対の理由については「サービス価格の上昇や中小企業における価格転嫁の進展をより慎重に見極める」必要があると指摘した。
一方で、市場機能の改善のために「将来のある段階でバランスシートの縮小に着手していくことが望ましい」と述べた。
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