包括協定を結んだ群馬県信用金庫協会の早川茂会長㊨と群馬県発明協会の金子正元会長(前橋市)

群馬県信用金庫協会と独立行政法人の工業所有権情報・研修館(INPIT)群馬県知財総合支援窓口は包括連携協定を結んだ。県内中小企業に特許権や商標権などの知的財産の周知や活用を促し、競争力を高める。

信金は知財に課題を抱える取引先をINPITに紹介することで、知財戦略構築の手助けをする。INPITは信金職員向けの勉強会や信金が開く創業・経営セミナーなどに講師を派遣して、知財活用の重要性を周知する。

県信用金庫協会の早川茂会長(館林信用金庫理事長)は「互いの強みを生かして企業の知的財産の活用を進め、取引先の成長と地域活性化を目指す」と話した。INPIT知財活用支援センターの伊藤義浩・地域支援部長は「信金は金融機関のなかでも中小企業の経営課題に身近に接しているので、連携の大きな効果を期待している」と述べた。

INPITは知財総合支援窓口を47都道府県に設置しており、群馬では一般社団法人の群馬県発明協会が窓口事業を受託している。2023年度の相談件数は2901件で増加傾向にあるという。

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