少額投資非課税制度(NISA)の口座数

 税優遇措置を拡充した新しい少額投資非課税制度(NISA)が1月に始まってから半年が過ぎた。日本証券業協会によると、1~5月のNISA口座開設数は前年同期比2・6倍に急増し、株式などの買い付け額は4・2倍になった。3月に日経平均株価が初めて4万円を超えるなど株価が上昇基調だったことも投資の裾野が広がる要因となった。  日本証券業協会は、店舗を持つ大手証券とネット証券の計10社を対象に口座開設数などを調べた。1~5月の開設数は計224万件で、前年同期の85万件を大きく超えた。NISAの口座数は5月末時点で1501万件となり、前年同期の1・3倍になった。  単月の開設数では新NISAが始まった1月が73万件。その後はペースが鈍り、5月は27万件だったが、16万件だった前年同月を上回った。協会の担当者は「資産運用への関心も盛り上がり、口座開設は堅調に増えている」と分析した。  1~5月の株式などの買い付け額は6兆6141億円で、前年同期の1兆5813億円を大きく上回った。


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