東海道新幹線で復活する個室の内装イメージ(JR東海提供)

JR東海は17日、東海道新幹線で約20年ぶりに個室を復活させると発表した。令和8年度中に一部の車両で導入する。1人もしくは2人用で高級感のある内装にし、ビジネスや観光での利用を見込む。

東京都内で記者会見したJR東海の丹羽俊介社長は「多様化するお客さまのニーズに応えるため、ハードを整えていく」と説明した。個室以外にも新しい座席の導入を検討する。

個室を導入するのは「N700S」の一部の車両で、デッキ部分を改装し、1編成に2室導入する予定。東海道新幹線の約130編成のうち1割程度で個室を設ける。レッグレスト付きのリクライニングシートや専用Wi―Fi、個別に調整できる照明や空調を整備する。運転区間は東京―博多間を想定している。

東海道新幹線ではかつて「100系」に個室があったが、より多くの座席数を確保するため、平成15年の車両引退に合わせ廃止されていた。新幹線の運行本数が増えたことや、ニーズの拡大に応じ復活させる。

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