一時1ドル=160円40銭台を付けた円相場を示すモニター=27日午後、東京都中央区

 記録的な円安が収まらない。27日の東京外国為替市場では、1ドル=160円台で取引された。前日のニューヨーク市場で一時1ドル=160円88銭を付け、37年半ぶりの円安ドル高水準となった流れを引き継いだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを急がないとの見方から、日米の金利差拡大が改めて意識され、円を売ってドルを買う動きが優勢だった。  鈴木俊一財務相は27日午前、記者団に「必要に応じて適切な対応を取っていく」と述べた。市場では「160円を超えると次の節目らしい節目がなく、介入のタイミングの予想が難しい」(外為ブローカー)との見方があった。


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