ありあけキャピタルがライフネット株を約5%取得したことが分かった

地方銀行への投資に特化したファンドを運用するありあけキャピタル(東京・中央)がライフネット生命保険の株式5.04%を取得したことが25日分かった。投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントも金融庁の主要株主認可を取得したことが判明し、さらなる買い増しに動くことが可能になった。主導権争いが激しくなりそうだ。

ありあけキャピタルが関東財務局に提出した大量保有報告書で判明した。保有目的を「純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為を行うこと」としている。いち早くオンライン化を進めたライフネット生命の戦略的な重みが増すとし、今回の投資を決めた。経営陣とは面談を始めたという。

すでに旧村上ファンドの出身者が設立した投資ファンドのエフィッシモもライフネット株の20%超を取得したことが判明している。保険会社の株式を20%以上取得する場合、金融庁から主要株主の認可を得る必要がある。金融庁はエフィッシモに認可を出したことを明らかにした。

ライフネット生命は2024年3月期決算に会計基準を変更し、上場する国内の生命保険会社に先駆けて国際会計基準(IFRS)を適用。同期の最終損益は06年の創業から初めて黒字に転換した。同社にはauフィナンシャルホールディングス(FHD)や三井住友カードも資本参加している。

ありあけキャピタルは千葉興業銀行やスルガ銀行などへの投資実績がある。対話による企業価値の向上を掲げ、22年には北国FHDと中長期にわたる経営戦略の策定に関する助言契約を結んだ。

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