中国銀行は、同行の退職者とのコミュニケーション手段を確保し、再雇用につなげるため「アルムナイ(卒業生)」専用サイトを立ち上げた。求人情報のほか、再入行した行員のインタビュー記事を閲覧できる。応募に際して専門のコーディネーターに相談することも可能だ。今後の業務拡大に向け、外部の視点やスキルを持った人材の確保を進める。

アルムナイ専用サイトでは再入行した行員のインタビューも見られる

リクルートが提供するアルムナイ採用代行サービス「Alumy(アルミー)」を利用する。転職や起業、定年などを理由に退職した元行員が対象だ。定年退職者は登録を認めないなど制限を設ける企業も多いが、同行はハードルを低くして幅広い人材に門戸を広げる。

同行では2020年1月以降、6人の退職者が正社員として再入行しているが、いずれも以前の上司など個人的なつながりを頼っていたという。専用サイトを立ち上げることで、在職時の人脈に関わらず接点を持てるようになる。

同行は退職者にサイトの案内を渡すほか、既に退職した行員にはメッセージを送って登録を促す。5年以内の退職者を目安に連絡する予定だ。同行は「再入行をキャリア選択の一つとしてとらえてほしい」としている。

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