九州フィナンシャルグループ(FG)の株主総会と取締役会が17日、鹿児島市内で開かれ、郡山明久・鹿児島銀行頭取が代表権のある会長に就任した。郡山会長は同日の記者会見で台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出について「鹿児島でまだ効果は表れていないが、時間がたてば様子は変わると思う」と期待感を示した。
記者会見には郡山会長と笠原慶久社長(肥後銀行頭取)が出席した。郡山会長は「笠原社長が取り組むSDGs(持続可能な開発目標)などの課題対応を推進するため、2行の内部管理をしっかりやりたい」と強調。ガバナンス強化などについて役割を分担して進める考えを示した。
個別の課題として鹿児島地盤で百貨店を展開する山形屋(鹿児島市)の経営再建に触れ、「鹿児島銀から人を送ることもあり、メイン行として全力で支援する」と説明した。半導体産業については「鹿児島や宮崎にも関連工場があり、サプライチェーン(供給網)に入っていける協力企業もある」(郡山会長)との見方を示した。
この日の株主総会は鹿児島銀の本店別館で開催。会場での参加者は70人ほどで、おおむね例年通りの約1時間で終了した。
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