【北京=三塚聖平】ホンダの中国現地法人は16日、中国市場で電気自動車(EV)「燁(イエ)」シリーズを新たに投入すると発表した。中国で新たに開発したEV専用のプラットフォーム(車台)を採用する。中国市場において今年末にシリーズ第1弾を投入し、2027年までに計6車種の発売を計画している。
北京市内で同日開いた発表会で、シリーズ第1弾となるスポーツ用多目的車(SUV)の「燁P7」「燁S7」と、第2弾のコンセプトモデルとなるセダンタイプの「燁GTコンセプト」を世界初公開した。3モデルは、今月25日に開幕する北京国際モーターショーでの一般公開を予定している。ホンダはEVシリーズ「e:N(イーエヌ)」も展開している。
ホンダは中国市場で35年までに同社の新車販売全てをEVにすることを目指す。ホンダの中国合弁会社は湖北省武漢市と広東省広州市でEV専用工場の建設をそれぞれ進めており、いずれも今年後半の本格稼働を計画している。
ガソリン車で優位を誇ってきた日系メーカーだが、近年は急速なEV化が進む中国で苦戦を強いられている。ホンダはEVの新商品投入を急ぎ、巻き返しを図ろうとしている。
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