日銀は16日、「わが国のスタートアップを取り巻く状況と地域における取り組み」と題する「日銀レビュー」を公表し、執筆者が京都支店で記者会見した。日銀本店と支店が共同で日銀レビューを作成するのは初めてで、全国の動向と京都の現状を合わせた内容となっている。
日本のスタートアップの資金調達額は10年程度の間に増加してきたものの、米欧に比べると小規模で見劣りすると指摘した。京都のスタートアップをめぐる課題としては「人材、資金、設備、先例」の4つを挙げ、「最大の課題は『技術人材』はいるが『経営人材』がいないこと」と説明した。
解決策として、京都大学の傘下のベンチャーキャピタルが展開している、研究者と経営者候補のビジネスパーソンを結びつけるプラットフォームなどを紹介した。
日銀レビューは、最近の金融経済の話題を幅広い読者層を対象に平易かつ簡潔に解説するために、2004年から作成している。
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