米アップルのティム・クックＣＥＯ＝１０日、米カリフォルニア州の同社本社（ＡＰ＝共同）

　【ニューヨーク共同】米アップルは１０日、ｉＰｈｏｎｅ（アイフォーン）などに搭載する独自の人工知能（ＡＩ）「アップルインテリジェンス」を発表した。アプリと連携し、必要な情報を端末から簡単に探すことなどが可能になり、利便性が向上する。米オープンＡＩの対話型ＡＩ「チャットＧＰＴ」と連携することも発表した。 　米国で英語版を今秋から提供し、他の言語は来年にかけて対応する見込み。グーグルやマイクロソフト（ＭＳ）に比べ出遅れていたアップルがＡＩ活用の路線を鮮明にしたことで、ＡＩがさらに身近な技術となりそうだ。 　アップルインテリジェンスは、質問すると端末内にある写真やメール、メッセージなどから必要な情報を見つけてくれるほか、文章の校正や要約、イラストの生成などもできる。音声アシスタント「Ｓｉｒｉ（シリ）」が理解できる質問が増え、チャットＧＰＴも呼び出せるようになる。 　アップルはＡＩ活用に当たって利用者のプライバシー保護を重視していると強調。基本的な処理は端末内で完結し、クラウド上にデータを送る場合も独自サーバーを利用するため、安全が確保できると説明している。


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