東邦銀行は賃上げと大卒初任給の引き上げを発表した

福島県地盤の東邦銀行は10日、平均7.7%の賃上げをすると発表した。ベースアップ(ベア)や定期昇給などで引き上げる。10月1日から適用する。東北地方に拠点を置く地方銀行15行の中で最大の賃上げ率となる。パートタイマーの時給も上げ、ベテラン職員は待遇を向上させる。

2025年4月の新入行員のうち、大卒で勤務地の異動に制限のない職種の初任給は26万円に引き上げる。現行の22万円から4万円積み増す。初任給をメガバンク並みにすることで、若手人材を取り込む。そのほかの卒業区分や職種の初任給は未定。

大手行の大卒初任給は三井住友銀行が23年に25万5000円、24年にみずほ銀行が26万円、三菱UFJ銀行が25万5000円にした。地銀は京都銀行や横浜銀行、福岡銀行などで初任給を26万円にするとの公表が相次いだが、東北では最大手の七十七銀行の24年の24万円が最高だった。

東邦銀行は賃上げで新卒採用の強化や若手・中堅層の離職防止、ベテラン層の活用を狙う。

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