千葉市の千葉公園で、子どもが学校では勉強できないような文化やアートを学ぶ「芝庭の寺子屋」事業が本格始動する。拓匠開発(千葉市)や千葉市、県内金融機関、大学などで構成する「千葉公園 子どもの文化振興実行委員会」が主催する。講座は無償で提供。家庭の経済格差などによる子どもの「体験格差」を解消し、多様な学びを幅広い層に広めたい考えだ。

千葉公園内にできたYohaSの寺子屋(千葉市)

千葉公園で4月、公園の再整備事業などを手がける拓匠開発が運営する「YohaSの寺子屋」が開設された。これまで実験的に声優体験やパントマイム、タップダンスの講座などを実施してきたが、実行委員会を設立し、活動を本格化させる。

8月末まで事業に賛同金を出す企業を募り、9月から運営を始める予定だ。プログラミングによるアート制作など様々なイベントを検討している。学校でチラシを配ったり、公園にいる子どもたちに直接呼びかけたりするなどしてアピールする。講座内容では大学などの知見を生かし、より幅広いジャンルの多くの地元クリエーターなどへの講師依頼も進める。

千葉市や県内企業が実行委員会を設立した

大岩哲己実行委員長は「公園は公共性があり子どもたちが集まりやすい。軌道に乗れば、この事業をモデルケースに他の地域でも同じ事業を展開したい」と話す。

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