日銀は3月に長短金利操作(YCC)を終了した後も国債の買い入れを続けている

日銀は31日、6月の国債買い入れオペ(公開市場操作)の予定を公表した。1回あたりの買い入れ額や実施回数を5月から据え置いた。

日銀は長期金利を抑える長短金利操作(YCC)を3月に終了した後も国債の買い入れを続ける方針で、予定通りなら月6兆円程度の規模が続く。

日銀は四半期ごとに1回あたりの国債購入額の予定を幅を持って示している。4〜6月の予定は公表済みだが、毎月末に翌月の実施日を公表するタイミングで購入額を変える可能性も市場では意識されていた。

日銀はYCC解除後の国債購入について「これまでとおおむね同程度」の買い入れを続ける方針を決めた。あらかじめ示した予定の範囲内で市場動向や需給に応じて買い入れ額を調整することにしている。

YCC解除後は13日に初めて残存期間「5年超10年以下」の買い入れを減らし、月換算では約2000億円の減額となった。「1年超3年以下」を巡っては23日に応札額が通知額に届かない「札割れ」が起きたため、需給変化に対応するため今後の減額を予想する声もある。

市場では日銀の減額観測などを背景に長期金利が上昇傾向にある。30日には10年物国債の利回りが一時1.1%とおよそ13年ぶりの高水準をつけた。

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